問題45の解説

問題45は試験作成委員会に疑義を申しあげたい。
まず、選択肢3は、高齢者の聴覚は低下していくので、防犯ベルの音量は下げるのではなくて、その利用者に「聴こえる」音量にするべきなので、大半は、音量を「上げる」ケースになる。

選択肢4は、照明は「明るくする」べきである。

選択肢5はたとえ室内にいても、熱中症になる可能性を排除するために、冷房器具の使用を控えるのは望ましくないといえます。また、その使用の仕方も、除湿機能とあわせて、有効に使用されるべきである。

さて、ここで、選択肢1についてであるが、「皮膚感覚の低下に配慮して床暖房を設置して」そのままお昼寝をしてしまい、低温火傷になった事例が高齢者に限らず、幼児にもいくつも報告事例があった。おそらくこのような事例が増加傾向にあるので、この問題を出題したのであろうが、選択肢2との比較に戸惑う。

選択肢2は嗅覚の低下に配慮して電磁調理器を用いるとあるが、高齢者には実際、不向きな場合が多く、「火が見えないから、使うことが怖い」結果、ADLが低下する要因になることもある。調理する意欲を奪う結果になることもあった。電磁調理器が最新であれば、ガス調理器も最新のもので「自動たち消え機能」がついているものもあるうえ、一定の必要以上の時間で自動的に消えたり、過敏なほどの風速感知機能も付加されていて、どちらかが、「嗅覚の低下」による出火の予防により優れていると断定することを控えたい。 この場合、自動スプリンクラーの設置を考察することも通常である。

試験委員会は最近のある事例に強く惹かれているようであるが、実際の現場はいろんな選択肢があり、また、利用者本人とその家族の意向と、経済事情にあわせて最善の選択をするべきなので、あまり、良質な問題ではなかったと指摘させていただく。

結論:教科書どうりの解答をとりあえず掲載する。


電気式床暖房の場合、接触面が44~45度と高温のため、体が接している面は、閉塞され、熱の放射ができず、低音やけどの恐れがある。疑義はあるが正解は2とする。
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